「カルテって何を書けばいいの?」「紙とアプリどちらが良い?」「個人情報の管理はどうすれば?」——
開業準備中・開業したてのサロンオーナーから、よく受ける質問です。カルテ・顧客管理はリピート設計の根幹であり、長く続くサロン経営に欠かせない仕組みです。この記事では、カルテ管理の基本から具体的な運用方法まで解説します。
目次
なぜカルテ管理が必要なのか
カルテは単なる「記録」ではありません。リピートを生み出し、お客様との関係を深めるための重要なツールです。
ℹ️ カルテがあることで何が変わるか
✅ 前回の施術内容・肌の変化を踏まえた提案ができる
✅ アレルギー・禁忌事項を把握してトラブルを防げる
✅ 「前回おっしゃっていた〇〇はどうですか?」という会話ができる
✅ 次回来店の提案(「次は〇週間後が理想です」)に根拠が持てる
✅ お客様が「自分のことを覚えてくれている」と感じてリピートにつながる
逆にカルテがないと、毎回同じカウンセリングから始まり、お客様に「また一から説明しないといけない」という負担を与えます。これがリピート離脱の原因になることも多いです。
カルテに記載すべき項目

① 基本情報(初回来店時に記入)
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 氏名・ふりがな | フルネーム |
| 生年月日・年齢 | 肌状態の判断に活用 |
| 連絡先 | 電話番号・メールアドレス・LINE ID |
| 職業 | 生活リズム・来店可能時間の把握に |
| 来店のきっかけ | 集客施策の効果測定に活用 |
② 健康・肌に関する情報(必須)
| 項目 | 記載内容・注意点 |
|---|---|
| アレルギー | 食品・成分・花粉など。必ず確認 |
| 肌質・肌状態 | 乾燥・脂性・混合・敏感肌など |
| 肌の悩み | 毛穴・くすみ・ニキビ・シワなど |
| 現在使用中のスキンケア | 施術との相性確認に |
| 通院・服薬状況 | 施術の禁忌確認に必要 |
| 妊娠・授乳中かどうか | 使用できない施術・成分がある |
| 光線過敏・ステロイド使用歴 | 機器施術の禁忌確認に必要 |
③ 施術記録(来店ごとに記録)
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 来店日 | 日付・来店回数 |
| 施術メニュー | 使用した手技・機器・商材名 |
| 肌・身体の状態 | 前回からの変化・当日の状態 |
| 使用した商材・設定値 | 機器の出力・使用量など |
| お客様の反応・感想 | 施術中・後の声 |
| 次回提案 | 次回施術の内容・来店推奨時期 |
| 物販・成約内容 | 購入いただいた商品・コース |
紙カルテ vs デジタルカルテ

| 紙カルテ | デジタルカルテ(アプリ・ソフト) | |
|---|---|---|
| コスト | 印刷費のみ(安い) | 月額費用がかかるものが多い |
| 導入のしやすさ | すぐに始められる | 設定・操作に慣れるまで時間がかかる |
| 検索・管理 | 枚数が増えると探すのが大変 | 名前・日付で即検索できる |
| 情報の追加 | 手書きで自由に記入できる | 入力フォームに沿った管理 |
| バックアップ | 紛失・火災リスクあり | クラウド保存で安心 |
| おすすめ規模 | 月10名以下の少人数サロン | 月20名以上・顧客が増えてきたサロン |
ℹ️ おすすめの顧客管理ツール
Airリザーブ:予約管理と顧客管理が一体型。無料プランあり
minimo:美容系に特化した予約・顧客管理
サロンボード:ホットペッパービューティー連携。予約管理も兼ねる
Googleスプレッドシート:無料。自分でカスタマイズして使いたい方向け
まずは無料ツールから始めて、顧客数が増えてきたら有料ツールへの移行を検討するのがおすすめです。
個人情報の取り扱い・管理の注意点

カルテには氏名・連絡先・健康情報など、個人情報が含まれます。個人情報保護法に基づいた適切な管理が必要です。
⚠️ 個人情報管理の注意点
- 紙カルテの場合:鍵のかかる場所に保管。お客様が見える場所に放置しない
- デジタルの場合:パスワード管理を徹底。端末の紛失に注意
- 第三者への提供禁止:お客様の情報を無断で第三者に渡さない
- プライバシーポリシーの設置:ホームページに個人情報の取り扱い方針を記載する
- 保管期間:退会後も一定期間保管することが推奨される(目安3〜5年)
この記事のまとめ
- カルテはリピート設計の根幹。「覚えてもらえる」体験がリピートにつながる
- 基本情報・健康情報・施術記録の3種類を記載する
- アレルギー・服薬・禁忌は必ず確認してカルテに記録する
- 少人数なら紙・顧客が増えてきたらデジタルへの移行を検討する
- 個人情報は鍵のかかる場所・パスワード管理で適切に保管する






